#空がセルリアンブルーだから

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黄色いゲロはアルカリ性の臭いがした

父親が躁鬱病で弟が重度の知的障害な高卒1年目コミュ障ニコチン中毒社会不適合者月80時間残業の俺が自殺未遂したら精神病院に強制入院させられて強制退院させられた件wwwww - #空がセルリアンブルーだから

第2話。

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これまでのあらすじ

俺は死んだ。ち〜ん(笑)

と思ったら死んでなかった。死ねや。

 

‪───────‬‪───────‬

枯れた街路樹が点在し、どこか寂しげなひどくゆったりとしたペースのオルゴールが鳴っていた。

どこまでも続く黄色い天白い地が広がり、俺の意志だけが漂っていた。

無いはずの耳で、どこかで聞いたようなオルゴールを聴きながら

(やたらとゆったりしてるなぁ)

と思っている俺と

(心地いいテンポだなぁ)

と思っている俺がいた。

まあ要するに肉体から解脱した。

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アスピリン中毒で肉体解脱できるとかオウムとかアレフとか目じゃねーよ。

 

そうこうしているうちに地平線の向こうが光り始め、自分(?)がそこに向かっていること、そこにたどり着けばこの状態が終わってしまうことをなんとなく察した。

光に近づくにつれ、オルゴールのテンポは少しずつ早くなっていき、そしてついに全てが光に包まれ、俺はまたこのクソ忌々しい世界に吐き出された。

‪───────‬‪───────‬

 

「オ゛エ゛エ゛ェ゛ェ゛ェ゛………」

現世に帰ってきた俺が最初に耳にしたのは、自分が寝ゲロを吐く音だった。

半液体状の物を吐き終え、次に感じたのは自分の吐瀉物のアルカリ性な感じの臭いだった(後に判明したがこれは薬と栄養ドリンク味のゼリーのせいだったっぽい)

そして無意識に時間を確認しようと壁の時計を見ようとして、自分の五感と平衡感覚がめちゃくちゃになってることに気づいた。

部屋の明かりクッソ眩しいし耳ゴボゴボして聞こえないしまっすぐ歩けないし立てないし。

とりあえずゲロにまみれた上着(ワークマン製)を脱ぎ、なぜかワイシャツの右袖にも飛びゲロしていたのでワイシャツも脱ぎ捨て、なんとか部屋の電気を消し、ベッドに倒れこんだ。

 

こっから気絶と入眠と覚醒を繰り返して記憶がめちゃくちゃになっている。

視界が真っ赤になって2人の影に解体される夢と死体置き場になってる体育館で死体と一緒に並べられた三峰が起き上がってじっと見つめてくる夢を見た。

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なぜ三峰だったかは不明。

眠いけどめっちゃ苦しいし、頭だけは異常に冴えてるのに体が自由に動かないし、視線ザバンザバン泳ぐし、耳はずっとゴボゴボしてるし、時間感覚もめちゃくちゃになってたので少なくとも快適な睡眠ではなかった。

そのまま苦しみながら気絶・睡眠・覚醒の3連コンボを繰り返していたらいつの間にか日を跨ぎ、携帯を確認したら結局会社からも上司からも電話も何もなかったので「やっぱり俺いらん人間だったんだな」とか思ったりした。

 

 

そして25日たぶん朝10時くらい、思わぬ来客があった。

ヤクルトレディ(もどき)である。

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ピンポンが鳴ってるのを幻聴だと思ってスルーしたらまたなったので出たらヤクルトレディっぽい女性がいてなんか話しかけてきた。ドアチェーン外そうとしてガチャガチャしても頭がイってて開けられなかったので隙間からお話した。

 

女「↑↓←→?!/:@¥&」(何言ってるかわからない)

ぼく「はあ」

女「かくかくしかじか四角いムーブ」(何言ってるかわからない)

ぼく「そ〜なんですね〜」

 

とかなんか適当にあしらったらヤクルトのパチモンくれたのでお見送りしてドア閉めて台所で気絶した。タイルが冷たくて気持ちよかったです(小学生並みの感想)。

 

そのあといきなり気持ち悪くなって覚醒し、便所に駆け込んだら口から赤黒い液体が出た。ウイスキーをコーラで割って飲んでたからだな、と思いながらまた吐いたら今度は真っ赤でサラサラしたのが出た。流石にたまげたがヤバいという意識は一瞬でどっかに行き、白い便器に映える真っ赤な液体を見て

(ああ…イチゴ味だぁ…(恍惚))

と思いながら液体を便所に流し、便器にすがりついてまた気絶した。

そして次にはっきりと覚醒したのは夜の8時。オカンからLINE来て目覚めた。

返信はできなかったけどとりあえずこのままだと死ねないことが確定しているので覚醒しているうちに救急車を呼ぶことを決意。

 

携帯を握りしめ、耳が聞こえるか確認するために117にかけた。当たり前だが現在時刻が聞こえた。まだ耳が辛うじて聞こえることはわかったのでいざ119。

 

隊員「はい火事ですか救急ですかー?」

ぼく「無愛想だしかったるそうだしなんやねんお前(きゅ、救急です……)」

隊員「場所は?」

ぼく「エート、ドコソコノアソコデ…」

隊員「(アパートとかの)名前は?」

ぼく「エート、〇〇(本名)デス…」

隊員「いや建物の名前」

ぼく「アッハイホニャタラノナンゴウシツデス」

隊員「で誰がどうしたの」

ぼく「……自殺未遂です

隊員「誰が?」

ぼく「自分です」

 

こうして救急隊は到着し、なんか警察とかなんかに色々聞かれることになった。

 

警察「なんで薬いっぱい飲んだの?」

ぼく「え‪───────‬‪────

 

《ここからクソ長自分語り回想入りますので読まなくても結構です》

5歳下の弟が重度の自閉症だと判明したときのこと。

その時からきょうだい児として生きることを決められたこと。

人から認められることでしか自分の価値を見出せなくなったこと。

兄の本棚から「とらドラ!」を勝手に借りて読んだこと。

小3でサッカー部に入りデカいのに運動苦手なせいで同級生からも先輩からもイビられたこと。

恋をしたこと。

その子の唇を舐める仕草が可愛かったこと。

中学生になって、順位がつくようになって明確に成績の優劣がわかるようになったこと。

勉強も運動も努力しても結果が出なくて悔しくて悔しくて仕方なかったこと。

中1のある夏の夜に帰ってきた父が「俺、鬱病なんだって!」とヤケクソ気味に叫んで笑ったこと。

自殺を考えたこと。

この頃から慢性的な不眠症と胃痛が始まったこと。

好きな子に別の学校の彼氏がいるらしいことを知った時のこと。

それでも、と卒業式の日に告白しようと思ったこと。

結局告白なんてできなくて、帰り道に卒業アルバムを投げ捨てて一人で帰ったこと。

高校に入って山岳部に入ったこと。

初めて登った山のてっぺんから見た街が綺麗だったこと。

憧れてた先輩(男)と一緒のチームになって隣同士で眠ったこと。

憧れてた先輩(男)が山で作った料理に有名声優の「おいしくなぁれ(はぁと)」ボイスを聞かせてて引いたこと。

高校生にもなって初めて友達らしい友達ができたこと。

読書と睡眠と飯とカードゲームと麻雀とバカ話するために学校に通ってたこと。

親の俺に対する当たり方がキツくなってきたこと。

それでも学校が楽しくて楽しくて仕方がなかったこと。

憧れてた先輩(男)を卒業式で見送った時、「憧れ」の感情がいつのまにか「好き」になっていたことに気づいたこと。

就職先を考えた時に、自分には得意なことも好きなことも何もなく、ただ認められたいだけで流されて生きてきたことに気づいたこと。

仲良くしてた友達が万引きで退学になったこと。

そのことについてホームルームで知らされて、俺だけが泣くほど悔しがっていたこと。

就職して初めての研修で、一番最初に笑顔の作り方を習ったこと。

それ以来作り笑顔が貼り付いて取れなくなったこと。

お盆シーズンに朝4時に出勤して夜8時に退社したこと。

駐車場に座り込んでいつも一人でタバコを吸っていたこと。

眠るために必要な酒の量がどんどん増えていったこと。

労働基準法に引っかからないように必死で計算してサービス残業してごまかしたこと。

他の同期の実績を聞かされて自分の無能さをひたすら思い知らされたこと。

職場での会話に積極的になれなかったこと。

「大丈夫か?」と聞かれると反射的に笑いながら「大丈夫です」と答えるようになってしまっていたこと。

 

 

 

 

 

10歳の時の2分の1成人式で、20歳の自分に向けて手紙を書くときに、漠然とした無力感と未来への期待から白紙のまま手紙を便箋に入れ、タイムカプセルに放り込んだこと。

 

13歳の時に鬱の薬の調整がうまくいっていなかった父親に夜中叩き起こされ、リビングの机をひっくり返され、椅子を投げつけられ、飛び膝蹴りをくらい、疲れ果てて座りこんだ父に

「お前のせいで鬱になった」

と呟かれたこと。

《回想終わり》

‪───────仕事とか家庭関係とかで悩んでて…」

警察「ふーん、そう」

 

こうしてぼくは晴れて異常者となり、救急車を呼んだせいでアパートの周りの住人の目がイタイイタイなのであった。

 

 

つづく

 

次回予告

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自分で記事書き始めたくせにだんだんだるくなってきたので次は入院から強制退院までの印象深かったエピソードをダイジェスト形式でお送りします。多分。

次回

せめて、人間らしく

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この次も、サービスサービス♪